姫路市議会 2023-02-20
令和5年第1回定例会−02月20日-01号
令和5年第1回定例会−02月20日-01号令和5年第1回定例会
出 席 議 員 (43人)
1番 石 見 和 之 23番 汐 田 浩 二
2番 小 林 由 朗 24番 井 川 一 善
3番 白 井 義 一 25番 石 堂 大 輔
4番 中 西 祥 子 26番 西 本 眞 造
5番 山 口 悟 27番 宮 下 和 也
6番 常 盤 真 功 28番 三 輪 敏 之
7番 井 上 太 良 29番 阿 山 正 人
8番 三 和 衛 30番 酒 上 太 造
9番 金 内 義 和 32番 村 原 守 泰
10番 妻 鹿 幸 二 33番 苦 瓜 一 成
11番 三 木 和 成 34番 竹 中 由 佳
12番 江 口 千 洋 35番 牧 野 圭 輔
13番 松 岡 廣 幸 36番 伊 藤 大 典
14番 坂 本 学 37番 大 西 陽 介
15番 今 里 朱 美 39番 谷 川 真由美
16番 東 影 昭 40番 杉 本 博 昭
17番 萩 原 唯 典 41番 八 木 隆次郎
18番 竹 尾 浩 司 42番 蔭 山 敏 明
19番 駒 田 かすみ 44番 木 村 達 夫
20番 有 馬 剛 朗 45番 宮 本 吉 秀
21番 川 島 淳 良 46番 竹 中 隆 一
22番 重 田 一 政
───────────────────────────────
欠 席 議 員 (2人)
31番 梅 木 百 樹
43番 山 崎 陽 介
───────────────────────────────
欠 員 (2人)
───────────────────────────────
事 務 局 職 員 出 席 者
事務局長 上 田 憲 和
次長 田 靡 正 和
議事課長 岡 田 大 作
議事係長 川 嶋 秀 一
主任 榎 本 玲 子
主任 森 祐 輔
主任 井 手 真 綾
主事 赤 鹿 裕 之
───────────────────────────────
会議に出席した市長、職員及び委員
市長 清 元 秀 泰
副市長 和 田 達 也
副市長 佐 野 直 人
副市長 志々田 武 幸
代表監査委員 甲 良 佳 司
教育長 西 田 耕太郎
医監 北 窓 隆 子
防災審議監 山 岡 史 郎
上下水道事業管理者 段 守
政策局長 井 上 泰 利
総務局長 坂 田 基 秀
財政局長 石 田 義 郎
市民局長 沖 塩 宏 明
環境局長 福 田 宏二郎
健康福祉局長 岡 本 裕
こども未来局長 白 川 小百合
観光スポーツ局長 大 前 晋
産業局長 柳 田 栄 作
都市局長 三 輪 徹
建設局長 佐々木 康 武
会計管理者 樫 本 公 彦
消防局長 松 本 佳 久
───────────────────────────────
議 事 日 程
第1日(2月20日(月)) 午前10時開会
〇
市長挨拶
〇
議長挨拶
〇開 会
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第2 会期の決定
日程第3 諸 報 告
日程第4 議案第1号〜議案第41号及び報告第1号〜報告第9号
〇散 会
───────────────────────────────
議 事 順 序
1
市長挨拶
2
議長挨拶
3 追悼の辞
4 開 会
5
会議録署名議員の指名
6 会期の決定
7 諸 報 告
8 議案第1号〜議案第41号及び報告第1号〜報告第9号
(1) 一括上程
(2) 所信表明
(3) 提案理由説明
9 散 会
△
市長挨拶
◎
清元秀泰 市長 (登壇)
開会に先立ち、一言ご挨拶を申し上げます。
本日、令和5年第1回
姫路市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方には、ご参集いただき、ありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症の世界的な
感染拡大から既に3年余りが経過し、この間、我々は第8波に及ぶパンデミックを通して感染症の拡大防止と
社会経済活動の両立に取り組んでまいりました。
そして、本年5月8日には、
新型コロナウイルス感染症の
感染症法上の取扱いが、2類から、
原則感染者や
濃厚接触者の自宅待機といった行動制限がなくなり、診療や入院の受入れも一般の
医療機関で可能となる5類相当の位置づけに変更されることが政府により決定されました。
今後、
地域社会の
経済活動や国内外からの観光客の来訪が、より一層活発となることが見込まれます。
そのような状況下で、本年は、姫路城が日本初の
世界文化遺産に登録されてから30周年を迎える記念の年となります。世界に誇る姫路城の保存管理及び活用をより一層進め、顕在化していない魅力あるコンテンツを対外的に発信していくため、本市といたしましても、
世界遺産登録30周年
記念事業を精力的に展開してまいります。
今定例会は、新
年度予算案をご審議いただく議会であります。
ポストコロナの社会において姫路の未来を市民の皆様と共に切り開くため、令和5年度の
予算編成に当たっては、これまで私が掲げてきた3つの
メインテーマである、「命」をたいせつにする市政、「くらし」を豊かにする市政、「一生」に寄り添う市政に、新たに「活力」ある姫路を創造する市政を加え、これら4つの
メインテーマを実現するための11の
重点政策に力点を置いて、来年度の
予算編成をいたしました。
このほか、
補正予算、条例の制定など合わせて50件の案件を提出いたしております。
議員の皆様方におかれましては、よろしくご審議いただき、原案にご理解とご賛同を賜りますようお願い申し上げます。
以上、簡単ではございますが、開会の挨拶といたします。
よろしくお願いいたします。
──────────────────────
△
議長挨拶
○
宮本吉秀 議長
開会に先立ちまして、一言ご挨拶を申し上げます。
本日ここに、令和5年第1回
姫路市議会定例会が招集されましたところ、議員の皆様には、ご出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
本日提案されます案件は、令和5年度各
会計予算をはじめ、条例の制定や契約の締結など、合わせて50件であります。
いずれも重要な案件でありますので、慎重にご審議いただきますようよろしくお願い申し上げ、簡単ではございますが、開会の挨拶とします。
──────────────────────
○
宮本吉秀 議長
この際、開会に先立ちまして、去る令和4年12月13日にご逝去されました故森
由紀子議員のご冥福を祈り、
石堂大輔議員から追悼の辞をお願いします。
登壇の上、お願いします。
皆様、ご起立お願いします。
(起 立)
◆
石堂大輔 議員 (登壇)
追悼の辞
令和5年第1回
姫路市議会定例会の冒頭に当たり、今は亡き森
由紀子議員に、謹んで追悼の言葉をささげます。
森 由紀子さん、あなたはなぜこんなにも早く逝ってしまわれたのでしょう。昨年の12月の定例会では
経済観光委員会で一緒に議論をし、地域の課題や市民の皆様の思いを丁寧に伝えていらっしゃいました。その数日後にあなたのご訃報の連絡を受けた私は、耳を疑い何度も聞き直しました。「まさか。」、その驚きは計り知れません。
あなたが亡くなられてから早くも2か月が過ぎましたが、私は今でも信じられません。今にもにこやかな笑顔で、議場の扉を開けて入って来られるのではないかと想像をしてしまいます。しかし今、花が飾られた38番の議席にあなたの優しい笑顔はなく、言いようのない喪失感に襲われています。改めて、あなたの存在の大きさと深い悲しみを感じております。
あなたは、平成19年の初当選から4度の当選を果たされ、約16年間
姫路市議会議員として
常任委員会・
特別委員会の副委員長などを歴任されました。その穏やかで優しい人柄は、会派を越えて誰からも愛され、信頼されていました。
特に、市民に寄り添う姿勢には特筆するものがあり、姫路市の
公共交通空白地域の考え方について、実際に市民の方々が日常生活や
社会生活に不便を感じる地域も
交通空白地域として捉えるよう議会で求めてこられました。また、
国土交通省の通知に従い、あなたが市営住宅の入居に際しての
連帯保証人届出を不要にする提案をされ、実現することとなりました。
そして、その活動は議会だけではなく、
姫路市立飾磨高等学校の
PTA会長を務められたり、地域のお仲間とミッキーズというバンドを組まれ、ボーカルとして張りのある力強い歌声を毎年の姫路港ふれあいフェスティバルや
シロトピア公園の
野外ステージで披露されたりするなど、多方面において活躍もされてきました。
また、ある日、長かった髪の毛を突然短く切られていましたね。「どうされたんですか。」と尋ねたところ、「ヘアドネーションをしたんです。ずっと以前から考えていて、念願がかなったんです。とってもうれしい。」と教えてくれました。
何から何まで人様のためにという考え方と徹底した行動力には、本当に頭が下がります。私は、
姫路市議会議員として、あなたの同期として、一緒に議会活動ができたことを本当にうれしく思っています。時には姫路のために、市民の皆様のために議論をし、時には同期や委員会で同僚と一緒に食事をして同じ時間を過ごすことができたことを誇りに思います。
だからこそ、あなたの突然の旅立ちは残念でなりません。志半ばで逝かれたあなたの無念さを思うと、万感胸に迫り、熱いものが込み上げてまいります。
もっと一緒に姫路のために頑張りたかったですね。市民の皆様の笑顔を見たかったですね。
今となっては、ただあなたのご冥福を祈るばかりです。あなたの存在は、これからも変わることなく、その笑顔とともに私たちの心の中に生き続けることでしょう。
森 由紀子さん、常に市民に心を寄せ、市民のために尽くしてこられたあなたの遺志は、残された私たちが力を合わせて引き継いでまいります。どうか天上より温かく見守っていてください。
そして、あなたが愛してこられた姫路の街が今まで以上に笑顔で花咲く街となるよう、ご加護くださいますようお願い申し上げます。
ここに、私
たち議員一同、あなたのご生前のご遺徳をしのび、そのご功績をたたえ、追悼の言葉といたします。
森 由紀子さん、どうぞ安らかにお眠りください。
令和5年2月20日
姫路市議会議員代表 石堂 大輔
○
宮本吉秀 議長
ただいま
石堂大輔議員から述べられました追悼の辞を本
姫路市議会はここに謹んで故森
由紀子議員にささげます。
ご遺族の皆様が退席されます。
皆様、ご遺族をお見送りください。
(遺族退席)
○
宮本吉秀 議長
ご着席ください。
──────────────────────
午前10時12分開会
○
宮本吉秀 議長
ただいまから、令和5年第1回
姫路市議会定例会を開会します。
これより本日の会議を開きます。
梅木百樹議員、
山崎陽介議員から欠席の届出がありましたので、ご報告いたします。
これより日程に入ります。
本日の日程は、お手元に配付しております議事日程に記載のとおりであります。
──────────────────────
△日程第1
会議録署名議員の指名
○
宮本吉秀 議長
まず日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、
白 井 義 一 議員
井 上 太 良 議員
妻 鹿 幸 二 議員
を指名します。
──────────────────────
△日程第2
会期の決定
○
宮本吉秀 議長
次に日程第2、会期の決定を議題とします。
お諮りします。
今定例会の会期は、本日から3月28日までの37日間としたいと思います。
これにご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○
宮本吉秀 議長
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
──────────────────────
△日程第3
諸 報 告
○
宮本吉秀 議長
次に日程第3、諸報告であります。
お手元に配付のとおり、
監査委員から監査の結果について、また、
包括外部監査人から
外部監査の結果について報告がありました。
次に、2月10日までに受け付けました陳情は、お手元に配付の
陳情文書表のとおりであります。
以上で報告を終わります。
──────────────────────
△日程第4
議案第1号〜議案第41号及び
報告第1号〜報告第9号
○
宮本吉秀 議長
次に日程第4、議案第1号から議案第41号まで、及び報告第1号から報告第9号までをまとめて議題とします。
これより理事者に提案理由の説明を求めます。
清元市長。
◎
清元秀泰 市長 (登壇)
令和5
年度予算案並びにこれに関する諸議案のご審議をお願いするに当たり、市政の基本方針と政策の大要を申し上げ、
姫路市民の皆さま並びに
議員各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
私が
姫路市長に就任してからの3年10カ月を顧みますと、その大部分は
新型コロナウイルス感染症との闘いの日々でありました。
コロナ禍という難局は苦悩の連続でしたが、何よりも市民の皆さまの「命」を守り抜くため、医師としての知見やノウハウ、人脈を最大限に活用しながら、地域の
医療機関等とも連携し、
感染症対策に尽力してまいりました。具体的には、妊婦とそのパートナーへの
無償PCR検査やワクチンの優先接種を全国に先駆けて実施するとともに、
コロナ専用病床の開設や病床の運用を担う
医療人材の確保など、本市独自の
取り組みを迅速かつ果断に講じてまいりました。また、陽性者の同居家族など、
濃厚接触者になった方に症状が出た場合には、
疑似症患者として扱う対応を、県下でいち早く実施するなど、限りある
医療資源の最適配分にも取り組んでまいりました。この間、市民の皆さま、
医療従事者、各関係機関の皆さまにおかれましては、長きにわたる
新型コロナウイルス感染症との闘いに対し、さまざまなご尽力、ご協力をいただいておりますことに、改めて心から敬意を表しますとともに、深く感謝申し上げます。
長引く
コロナ禍は、
地域経済にも多大な影響を与えております。特にこの一年は、原油価格や物価の高騰が追い打ちをかけ、
市民生活や
事業活動は先行き不透明な状況が続いています。このような状況においても、市民の皆さまの「くらし」を支えるとともに、一日でも早く
社会経済活動を回復させるため、すべての市民の皆さまへの
特別定額給付金や、
生活困窮世帯への給付金の支給といった国の
支援制度に加え、新生児への給付金の支給、
中小事業者への
家賃支援や
デジタル化支援、
プレミアム付き商品券の発行をはじめとした
緊急経済対策を、機動的かつ切れ目なく実施しているところであります。
さらに、市民の皆さまの「一生」に寄り添うべく、
市立学校園における普通教室への
エアコン設置・トイレの洋式化や、学校給食の第3子以降の無償化、不妊・不育治療への支援など、未来を担う
子どもたちの健やかな成長を後押ししてまいりました。また、「こどもの
未来健康支援センター(愛称:みらいえ)」や「(仮称)道の駅姫路」、手柄山中央公園、市内鉄道駅など、本市が未来に向けて躍進し続けるための施設整備にも取り組んでまいりました。
こうした
取り組みを進めることができましたのも、市民の皆さま並びに
議員各位の温かいご支援、ご協力のたまものと深く感謝いたしております。
私は市長就任以来、市民の皆さまのLIFEを守り、支えるため、「『命』をたいせつにする市政」「『くらし』を豊かにする市政」「『一生』に寄り添う市政」の3つを
メインテーマに掲げ、市政を推進してまいりました。
ポストコロナの社会において、姫路の未来を皆さまと共に切り拓き、輝かしいネクストステージへと強力に歩みを進めるには、私がこの4年間に行ってきた
まちづくりをさらに加速させるための原動力となる「活力」が必要であります。
そこで、本年は3つの
メインテーマに、新たに「『活力』ある姫路を創造する市政」を加え、これら4つの
メインテーマを実現するための11の
重点政策に力点を置いて来年度の予算を編成いたしました。
各
会計予算は、
一般会計 2,238億円
特別会計(7会計) 1,099億円
企業会計(3会計) 572億円
総 額 3,909億円
となっております。
令和5年度予算に込めた私の想いをお伝えするため、主要な事業のうち、特に象徴的、先導的な施策である「
リーディングプロジェクト」について、順次、ご説明申し上げます。
令和5年度においては、「活力」「命」「くらし」「一生」の4つの
メインテーマを実現するため、本市独自の11の
重点政策を展開してまいります。
メインテーマの第1は、「活力」ある姫路を創造する市政であります。
社会の不確実性が高まる中にあっても、市民の皆さまが
ふるさと姫路を愛し、安心して生涯にわたっていきいきとくらすことができる、活力に満ちた姫路の未来を創造するため、次の
重点政策に取り組んでまいります。
1つ目の
重点政策は、未来を拓く「
ひとづくり改革」であります。
出会いから結婚、妊娠・出産期の支援については、中学生や高校生に対して、結婚・出産等の
ライフイベントに関する知識や情報を得るセミナーやワークショップを開催し、自身の
ライフプランについて考える機会を提供するほか、結婚を希望する若者の出会いを支援する場を設けます。
また、妊産婦が健診等の受診時に使用できるよう助成している
タクシー利用券を、電子チケット化し、決済方法を
デジタル化することで、利用者や
タクシー事業者の利便性の向上を図ります。さらに、出産後間もない産婦の
健康管理の充実と
経済的負担の軽減を図るため、
健康診査費を助成するとともに、
特定不妊治療費のうち、
先進医療など
医療保険が適用されない場合の
自己負担分を助成します。
子育て世代が安心して出産・子育てできるように、妊娠期から出産・子育てまで一貫した
伴走型相談支援の充実を図るとともに、妊娠または出産された妊産婦に出産・
子育て応援給付金を支給します。加えて、生まれた赤ちゃんへのお祝いとして、5千円相当を給付し、さらに赤ちゃんの誕生でお子さんが3人以上となる
多子世帯には、1
世帯当たり最大4万5千円相当を給付するなど、国の次元の異なる
少子化対策と歩調を合わせながら、
子育て支援を推し進めてまいります。
健やかな成長を支える
子育て環境の整備については、本年4月に、
思春期保健や母子保健の包括的な
支援拠点として、「こどもの
未来健康支援センター(愛称:みらいえ)」を開設します。みらいえは、
JR東姫路駅近くに位置しており、
交通利便性が高く、
子育て世代がストレスなく乳幼児健診を受けられるように工夫しています。また、思春期の若者や
子育て世代のさまざまなニーズに応じた相談について、専門職が対応・支援する体制を整備するとともに、
地域子育て支援拠点「のびのび広場みらいえ」において、
子育て世代の交流の場を提供するなど、
子育て環境の充実に取り組んでまいります。
また、
ピオレ姫路内に開設している「駅前すくすくひろば」においては、利便性と魅力を向上させるため、開設日を増やすとともに、
子育て支援等に関するイベントを開催します。
子育て世代の
経済的負担の軽減については、子どもが入院した際にかかる医療費の助成対象を18歳まで拡充します。さらに、
多子世帯の場合は、子どもが
医療機関を受診した際の医療費を18歳まで完全無償化します。
多様性を認め合う社会の実現については、
義務教育を未修了のまま学齢期を経過した方や、不登校などの事情により十分な教育を受けられなかった方が、
義務教育を受けられる機会を実質的に保障するため、本年4月に夜間中学「
姫路市立あかつき中学校」を開校し、
生徒一人ひとりの状況に合わせた教育を進めます。
また、本市の若者が、国際的な視野を持ち、住み慣れた地域で活躍する
グローカル人材へと育つように、異
文化コミュニケーション能力やSNSを活用した発信力を養成する、通年の
国際人材育成プログラムを開設します。
さらに、
市立小中学校等に
バイリンガル支援員や
日本語指導支援員を派遣し、
外国人児童生徒等を学習と生活の両面から支援します。
2つ目の
重点政策は、生活の質を高める「
デジタル改革」であります。
姫路版スマートシティの推進については、先進技術を活用した持続可能な都市を実現するため、
データ連携によって創出される新たな
サービスの導入により、地域の特性に応じた課題の解決を図ります。
さらに、
民間企業等から専門人材を招聘し、
スマートシティを強力に推進するための体制を構築します。
また、企業や各種団体と連携し、乳幼児健診等の
デジタル化や
ウェアラブル機器による
妊娠期健康管理の実施など、
先進的技術を活用したさまざまな
取り組みを展開してまいります。
デジタル技術を活用した
市民サービスの向上については、
窓口サービスにおける市民の利便性と職員の業務効率の向上を図るため、
市役所本庁舎の窓口に
タブレット端末等を設置し、タッチパネルを操作して申請を行う、「書かない窓口」を導入します。
また、
市役所本庁舎と出先機関を専用端末で結び、本庁職員との
オンライン相談や申請を可能にする
遠隔行政窓口を増設します。さらに、
マイナンバーカード認証を活用し、個人の属性に応じた
行政情報をプッシュ配信するなど、
姫路市民アプリ「ひめパス」の機能を充実させるとともに、個人情報の適正な取り扱いのもと
パーソナルデータを活用し、新たな
サービスの創出に向け検討を行います。
マイナンバーカードの普及・利用促進については、
マイナンバーカードの仕組みやカードを活用した
サービスについて、
各種ポスターや
地域情報誌、
SNS広告などを通じて市民の皆さまへ分かりやすく発信するとともに、
商業施設等での申請受付を実施するなど、取得機会を拡充します。併せて、健康の維持・増進のための活動などに対して、
自治体ポイントを付与するほか、
各種市民カードの
マイナンバーカードへの一体化を進めるなど、
多目的利用を促進します。
本市は、昨年、
総務省消防庁が公募した「
マイナンバーカードを活用した救急業務の迅速化・円滑化」に向けた
実証実験で、全国6消防本部のうちの1つに採択されました。この
実証実験において、傷病者の
マイナンバーカードから正確な
診療情報等を読み取ることで、より迅速な救急搬送につながった事例も数多くあり、人の命を守り、日々のくらしを便利にするツールとしての
デジタル技術の有効性を、改めて実感したところであります。今後、市民の皆さまにより便利さとくらしやすさを感じていただけるように、「
デジタル改革」をさらに加速させてまいります。
3つ目の
重点政策は、成長を促す「グリーン改革」であります。
ゼロカーボンキャッスルの推進については、昨年4月に環境省から第1回脱炭素先行地域として選定を受けた「姫路城ゼロカーボンキャッスル構想」を推進するため、令和5年度から令和8年度にかけて、本市所有の遊休地に太陽光発電設備を設置し、そこで作られた電力を姫路城やその周辺の公共施設へ供給します。また、姫路城ライトアップのLED照明化を進めるとともに、姫路城周辺で運行している観光ループバスのEV化を支援します。
市民・企業のカーボンニュートラルの推進については、地球温暖化対策に寄与する脱炭素型の
まちづくりを推進するため、個人や事業者向けにEVやFCVなど、次世代自動車の導入助成制度を拡充するとともに、市民の皆さまが利用できる急速充電設備の
市役所本庁舎への整備に
取り組みます。また、建物・住宅の省エネ・創エネ性能を高めるZEB・ZEH化を推進するため、事業所向け太陽光発電設備や家庭用蓄電システム等の設置費を助成するほか、省エネルギー性能の高い機器や設備を設置する事業者に対して、更新費用を助成します。
さらに、県と共同でSDGs債を発行し、脱炭素化に向けた事業を推進するための資金調達を行うとともに、本市の
取り組みを広くPRします。また、温室効果ガス排出量可視化ツールを導入する事業者への助成を通じてカーボンニュートラルの啓発に努めてまいります。
4つ目の
重点政策は、にぎわいを創出する「
まちづくり改革」であります。
姫路城
世界遺産登録30周年
記念事業の推進については、登録30周年の節目を記念し、令和6年3月までの間、歌舞伎「平成中村座姫路城公演」や、日本最大級のお城の祭典「お城EXPO」の特別版など、市を挙げて多彩な催しを展開します。
記念事業を通じて、祝賀ムードの醸成を図るとともに、姫路城の歴史的・本質的価値を国内外にアピールすることで、観光誘客を推進してまいります。
居心地が良く歩きたくなるまちなかづくりの推進については、中心市街地において、魅力的な空間を創り、回遊性等を向上させるため、ウォーカブル推進計画に基づき、地元自治会や事業者による公共空間の利活用を促進するとともに、駅西エリアでのリノベーション
まちづくりを推進します。
また、本市のシンボルロードである大手前通りのにぎわいを創出するため、歩行者利便増進道路(通称:ほこみち)の占用主体である大手前通り街づくり協議会と連携し、エリア価値の向上を図るほか、姫路城のライトアップイベントの時期に合わせイルミネーションを点灯し、夜間の「ほこみち」の充実を図ることで、まちを華やかに彩ります。
併せて、JR姫路駅新幹線高架橋南側側道の安全で快適な歩行空間を確保するため、無電柱化と歩道の美装化を進めます。
メインテーマの第2は、「命」をたいせつにする市政であります。
市民の皆さまのかけがえのないたいせつな「命」をしっかりと守り、生涯にわたっていきいきと健康にくらせる社会の実現に向けて、次の
重点政策に取り組んでまいります。
1つ目の
重点政策は、命を守る安全安心体制の充実であります。
新型コロナウイルス感染症への対策については、国の方針に基づき、必要なワクチン接種について、引き続き自己負担なく実施するほか、夜間に体調が悪化した在宅療養者を受け入れた
医療機関に対する支援を継続するなど、医療提供体制の確保に努めてまいります。
また、感染症発生時に
サービス提供を行った高齢者施設等に対して必要経費を助成するなど、引き続き、
感染症対策を実施します。
新たな感染症への対策については、感染症発生時に迅速かつ効率的に対応できるように、感染症業務全般について
デジタル化を推進するほか、市としての継続的な感染症対応体制の見直しや業務マニュアルの整備等に
取り組みます。さらに、感染症等の早急な原因究明とまん延防止対策のため、地域の
医療機関等との連携をさらに強化するとともに、本市におきましても、検査機器等の着実な更新や検査員の技術習得、継承に努めてまいります。また、抗菌薬の不適切な使用により、感染時に抗菌薬が効かなくなるAMRについては、昨年度、本市において開催した、WHO西太平洋地域委員会を契機に、地方公共団体で初めて「AMR対策推進のまち」を宣言し、啓発に取り組んでまいりました。引き続き、AMRの認知度向上を図るため、市民の皆さまや
医療従事者の皆さまへの周知・啓発に努めてまいります。
姫路地域強靭化の推進については、橋りょうの安全性確保と長寿命化を推進するため、計画的に点検や修繕等を実施するとともに、近年多発する豪雨等に起因する浸水被害の軽減・解消を図るため、引き続き、河川、排水ポンプ場、雨水ポンプ場等の整備を進めます。さらに、河川の状況や安全度を的確に把握し、河川・流域の状況に応じた効果的な河川整備を行うため、「河川整備計画」を策定します。
2つ目の
重点政策は、命輝く健康福祉社会の実現であります。
医療提供体制の確保については、獨協学園姫路医療系高等教育・研究機構が、本市の地域医療に資するための研究を安定的かつ継続的に行えるように運営を支援します。併せて、同機構の高度シミュレーション機器を活用し、地域の医師の教育や研修の機会の充実を図ります。また、市内
医療機関における医師の養成や確保を図るため、臨床研修医に奨励金を貸与するとともに、救急隊員が行う救命処置の質の維持、向上のため、「兵庫県立はりま姫路総合医療センター(愛称:はり姫)」において、新たに新規救命士の就業前実習や指導救命士の病院実習を実施します。さらに、南西部地域における長期的かつ安定的な医療提供体制を確保するため、医療・介護ゾーンと位置付けた製鉄記念広畑病院跡地で、新病院を開院し運営する医療法人に対し、運営経費等を助成するほか、併せて同ゾーン周辺のインフラ整備を行い、利便性の向上を図ります。
地域福祉の充実については、認知症の方やその家族が気軽に交流・相談ができる場として、既存の認知症サロンに加え、新たに医療系の専門職が常駐する認知症カフェを設けます。また、望まない孤独・孤立を解消するため、ひきこもり状態にある方に対し、居場所づくりや関係機関による支援ネットワークの構築を進め、本人が社会参加に至るまで切れ目なく支援します。また、本市の広報媒体を利用し、フードドライブ活動の情報を発信するほか、NPO法人等と連携し、フードドライブ活動を実施するとともに、
生活困窮世帯への食材配送を行います。
介護人材の確保・定着を促進させるため、介護職員の相談体制の整備やUJIターンへの支援、介護職員等の安全確保・離職防止対策などに取り組んでまいります。
子どもと家庭を守り支える環境の整備については、障害のある児童の放課後等デイ
サービスの利用日数を拡充するとともに、放課後等デイ
サービスやタイムケア事業所の新規開設費用を助成します。また、ヤングケアラーの早期把握に努めるとともに、個々のニーズや家庭の状況に応じた包括的な支援を推進するため、関係機関の連携を強化します。さらに、子どもを守る相談支援体制の充実も図ってまいります。
メインテーマの第3は、「くらし」を豊かにする市政であります。
観光や地域産業の振興により、
ポストコロナを見据えた経済の活性化を促すとともに、彩り豊かなくらしを実現させるため、音楽をはじめとする文化芸術に親しむ機会を提供するほか、感動と笑顔あふれる憩いの交流空間の創出に向け、次の
重点政策に取り組んでまいります。
1つ目の
重点政策は、くらしを豊かにする観光・産業の振興であります。
観光資源の充実と魅力発信については、観光庁の登録DMOである姫路観光コンベンションビューローを中心に、観光産業の育成を支援するとともに、旅行会社と連携した着地型旅行商品を企画・実施するほか、姫路の食の魅力を発信してまいります。さらに、観光データを分析し、広域連携による情報発信や広報媒体の多言語対応など、インバウンドを含む観光誘客に向けたプロモーションを展開することで、戦略的・効果的な観光地域づくりを推進します。
また、体験滞在型の特色ある観光コンテンツを充実させるため、JRグループと県等が実施する「兵庫デスティネーションキャンペーン」にあわせて、姫路城の非公開エリアを特別公開するほか、
デジタル技術を活用したスタンプラリーや、コンテンツの配信も行うイベントを開催します。さらに、新たな
取り組みとして、コタツに入りながら姫路城内堀を周遊する和船の冬季運航を実施します。
スマート農林水産業の推進については、生産性向上や従事者の負担軽減、作業の効率化を図るため、ドローンや高性能機器など、農林水産業のスマート機械等の導入費用を助成します。
また、農業分野のデジタル人材育成を推進するため、小中学生や障害のある方を対象に、農業ロボットを利用した農業体験を行うほか、全国の高校生や大学生等が農業のスマート化に関するアイデアやビジネスモデルを競う「アグリテック甲子園」を開催します。
活気に満ちた商工業の振興については、播磨地域における地場産品の販路拡大を支援するため、令和7年開催の大阪・関西万博を見据え、国内外でのプロモーションを展開します。
また、姫路商工会議所と連携し、引き続き、各種セミナーの開催や、ワンストップ相談窓口の設置により、起業に興味がある方や、起業したばかりの方をサポートするほか、スモールオフィスやコワーキングスペースを備えた「起業プラザひょうご姫路」を県と共同で運営するなど、きめ細かな起業・創業支援を充実させます。
さらに、新産業の創出を促進するため、水素等を活用した製品の実用化に向けた研究・開発や高度なITを活用し今後成長が見込める事業に取り組む事業者に対して支援を行ってまいります。
2つ目の
重点政策は、くらしを充実させるスポーツ・文化の振興であります。
手柄山中央公園の再整備については、「手柄山中央公園整備基本計画」に基づき、令和8年度中の供用開始に向け、引き続き、第1期整備に取り組んでまいります。
令和5年度は、本市の新たなスポーツの拠点として、国際大会、プロスポーツ等の大規模大会の開催も可能な新体育館や、屋内競技用プール等の整備工事に着手するほか、インクルーシブ遊具を備えた東エントランス広場を整備します。
さらに、老朽化の進んでいるロックガーデン周辺の改修を行うとともに、山陽電鉄手柄駅から陸上競技場や中央体育館等へつながる都市計画道路手柄山線の歩道を、安全で快適な歩行空間として整備します。
文化芸術の振興については、「音楽のまち・ひめじ」プロジェクトを推進するため、アクリエひめじに世界的音楽家を迎え、ル・ポン国際音楽祭を開催するほか、播磨にゆかりのある吹奏楽メンバーによる播磨国吹奏楽団演奏会の開催や、姫路市ジュニアオーケストラの運営を支援するなど、市民の皆さまが多様な音楽に親しめる機会の充実を図ります。
また、新たな視点から本市の文化資源の価値を創出するため、著名なアーティストを招聘し、姫路城や書写山圓教寺等を舞台とした「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」を開催します。
3つ目の
重点政策は、都市の価値を高める基盤整備の推進であります。
交通・物流機能の強化については、播磨臨海地域道路の早期整備を目指し、国の本線ルート計画案を踏まえ、都市計画決定を見据えたアクセス道路等の検討を行います。
また、姫路港広畑地区及び網干地区における港湾の一体的な早期整備に向け、国・県と共に取り組んでまいります。
さらに、全国屈指のものづくり拠点である播磨臨海地域において、2050年の二酸化炭素の排出量実質ゼロの達成に向け、関係機関と連携し、カーボンニュートラルポートの形成に
取り組みます。
公共交通等の利便性向上については、手柄山中央公園の第1期整備が完了する令和8年春の開業に向け、公園北側に手柄山JR新駅の整備を進めるほか、JR英賀保駅の北改札口と自由通路、山陽電鉄夢前川駅のバリアフリー化、駅南側ロータリー及び周辺道路の整備に
取り組みます。併せて、脱炭素化に向け、公共交通機関の利用を促進するとともに、誰もが安全かつ快適に鉄道を利用できるように、JR京口駅や仁豊野駅、山陽電鉄的形駅、西飾磨駅についても、バリアフリー化に取り組んでまいります。
また、シェアサイクル「姫ちゃり」のさらなる利用促進に向け、スマートロック式の貸出システムを導入し、利便性向上を図ります。
メインテーマの第4は、「一生」に寄り添う市政であります。
多世代の地域への参画を促進し、新たな交流を創出するとともに、本市の特性を活かした地域の活性化を推進することで、市域全体の魅力を向上させるため、次の
重点政策に取り組んでまいります。
1つ目の
重点政策は、躍動する地域づくりの推進であります。
地域活動の充実支援については、市立公民館全館にWi−Fi環境を整備し、
デジタル化を推進することで利便性の向上を図り、公民館を中心とした地域コミュニティの活性化を目指します。
また、地域活動の活性化を支援するため、地区連合自治会が設置する校区集会所の新設・増改修に対する助成率と上限額を拡充します。
ひめじ創生の推進については、本市郊外部への若者世帯の移住・定住を促進するため、移住者の住居や引越しにかかる費用を助成するほか、市街化調整区域内の特別指定区域に居住するために取得した空き家を建て替える際の除却費を助成します。
また、はやしだ交流センター「ゆたりん」等での子育て世帯に地域の魅力をPRするためのイベントの開催や、農地を取得した移住者等に対する栽培技術習得の支援など、移住・定住支援に関する
取り組みを幅広く展開してまいります。
ふるさと納税の新たな
取り組みとして、姫路城への愛着や保存・継承の機運を高めるため、寄附金額に応じた累積ポイントにより、姫路城にちなんだ称号や記念品を進呈します。また、市民アプリ「ひめパス」を活用し、市民の皆さまも同様に参加できる新たなポイント制度の仕組みを構築します。
播磨圏域連携中枢都市圏が、人口減少社会においても、活力ある社会経済を維持するための拠点となることを目指し、圏域全体の経済の活性化と魅力の向上を図るとともに、住民が安心して快適にくらすことができる圏域づくりを推進します。
加えて、市内の私立大学における学術研究や特色ある教育を促進するため、教育研究経費等を助成し、高等教育の振興を図ります。
2つ目の
重点政策は、安心して一生くらせる社会の実現であります。
循環型社会の形成については、ごみの資源化や食品ロス削減への意識を醸成するため、市内のこども園、幼稚園等にごみ収集車を派遣し、ごみの分別や積込等の体験型環境学習を行うとともに、フードドライブを実施するほか、市内の高校生と共に作成した啓発動画を、街頭ビジョン等で放映します。
また、市川美化センターの後継施設として、令和14年度の稼働開始を目指し、カーボンニュートラルにつながる最先端の機能を備えるとともに、地域の魅力や価値の向上にも資する、新たなごみ処理施設の整備に向けた
取り組みを促進します。
以上、LIFEに関わる4つの
メインテーマと、それらを推し進めるための11の
重点政策について、
リーディングプロジェクトを中心にご説明を申し上げました。
私は、姫路でくらし、学び、働く全ての市民の皆さまに、未来に向けて希望に満ちた毎日を過ごしていただきたいとの想いで市政に取り組んでまいりました。しかし、その想いとは裏腹に、
コロナ禍により、皆さまに行動制限をお願いすることも幾度となくありました。修学旅行や運動会で友人とたくさんの色褪せない思い出を作ってもらいたかった。秋祭り等を通じて、家族や地域の方々と心を通わせ、絆を深めてもらいたかった。市民の皆さまお一人おひとりに、かけがえのない毎日をたいせつな人と共に、いきいきと過ごしてもらいたかった。これらの失われた日々を思い返すと哀惜の念に堪えませんが、「コロナとの闘いの日々を、単なる失われた時間にしてはいけない」、その想いのもと、私は市長として、さまざまな
取り組みを進めてまいりました。
切れ目のない
子育て支援や多様な人材の活躍を推進する「
ひとづくり改革」、
デジタル技術で生活の利便性を向上させる「
デジタル改革」、地球温暖化への対策とともに、大規模投資や新たな産業の創出を喚起する「グリーン改革」、そして、にぎわい創出によりまちにゆとりと潤いをもたらす「
まちづくり改革」。
コロナ禍で浮き彫りになった社会の脆弱性を克服し、
コロナ禍がもたらしたパラダイムシフトに即応していくためには、私がこれまで取り組んできたこれらの改革を、より一層強く推進していくことが、必要不可欠です。
子どもたちが、将来、
コロナ禍を振り返った時、「多くの不自由があったけれど、それでも、あの時期のさまざまな
取り組みが実を結び、今に活かされている。」と、胸を張り、誇りを持って生きていける社会を築き上げていくことが、時代の転換点に立つ、私たち大人に課せられた責任ではないでしょうか。今こそ、
ポストコロナ時代に向けて未来を切り拓き、活力ある姫路の創生に向けて、力強く歩みを進めていかなければなりません。
「人に熱と誠があれば何事も達成する。世の中は決して行き詰まらぬ。もし、行き詰まったとしたら、それは人に熱と誠がないからだ。」
伝染病から人々の命を守ることを自らの使命と定め、数々の困難に対しても不撓不屈の精神で研究に打ち込むことにより、当時不可能と言われた破傷風菌の純粋培養に世界で初めて成功し、さらに破傷風の血清療法を考案した「日本近代医学の父」、北里柴三郎の言葉です。
新型コロナウイルスによる生活様式の変化、ウクライナ情勢等による物価高騰、円相場の急激な動きなど、社会や経済を取り巻く情勢は目まぐるしく変化し、先を見通すことは非常に困難であります。だからこそ、私は、尽きることのない情熱を持ち、市民の皆さまの想いにしっかりと向き合い、全身全霊で、市政運営に取り組んでまいります。市民の皆さま、議員の皆さまと一丸となって、この難局を乗り越えた先には、これまでの
取り組みが実を結び、いかなる逆境にも負けない、しなやかさとバイタリティに溢れた姫路の未来がある。私はそう強く信じております。
本年は姫路城が
世界遺産登録30周年を迎える節目の年です。そのプレイベントとして、今月26日には4年ぶりに世界遺産姫路城マラソンを開催します。本格的な
ポストコロナ時代の到来を見据え、姫路の空に高らかに鳴り響くスタートの号砲を、輝かしい姫路の未来に向けた反転攻勢へと転じる再始動の合図として、共に力強く、そして着実に進んでまいりましょう。
市民の皆さま並びに
議員各位のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、令和5年度の所信表明といたします。
誠に長時間にわたり、ご清聴ありがとうございました。
○
宮本吉秀 議長
佐野副市長。
◎佐野直人 副市長 (登壇)
ただいま上程されました議案のうち、私からは、予算議案についてご説明を申し上げます。
まず、令和5年度姫路市予算につきましては、先ほど市長より編成大綱をご説明申し上げましたので、私からは議案ごとにその概要を計数的にご説明申し上げます。
令和5年度の予算規模は、一般、特別、
企業会計の総額を、3,909億3,811万7,000円といたしております。前年度に比べまして、34億316万3,000円の増となっております。
一般会計は、2,238億円で、前年度に比べ60億円、2.8%の増となっております。
特別会計は、卸売市場事業など7会計、総額1,098億6,422万4,000円で、前年度に比べ10億2,068万3,000円、0.9%の減となっております。
企業会計は、水道事業など3会計、総額572億7,389万3,000円で、前年度に比べ、15億7,615万4,000円、2.7%の減となっております。
それでは、会計ごとに順次ご説明申し上げます。
まず、議案第1号、令和5年度姫路市一般
会計予算につきましては、歳入予算から順次ご説明申し上げます。
まず、市税は996億円を、景気動向や税制改正等を勘案して計上いたしております。前年度に比べまして26億円、2.7%の増となっております。
地方譲与税14億5,670万円、利子割交付金3,400万円、配当割交付金8億500万円、株式等譲渡所得割交付金4億5,700万円、法人事業税交付金14億円、地方消費税交付金133億円、ゴルフ場利用税交付金5,200万円、環境性能割交付金1億5,400万円、国有提供施設等所在市助成交付金700万円、地方特例交付金7億7,500万円は、それぞれの制度や地方財政計画等を勘案して計上いたしたものでございます。
地方交付税は、国の制度改正や市税等の状況を勘案の上、108億円を計上いたしております。
交通安全対策特別交付金は、9,300万円を計上いたしております。
分担金及び負担金は、保育所の利用者負担金などで9億2,037万3,000円を、使用料及び手数料は、市営住宅使用料などで52億1,916万2,000円を計上いたしております。
国庫支出金415億1,757万9,000円、県支出金154億1,893万1,000円は、それぞれ法令等に基づき、計上いたしたものでございます。
財産収入は、土木費不動産売払収入などで9億6,608万9,000円を、寄附金は、ふるさとひめじ応援寄附金などで4億2,408万5,000円を、繰入金は、財政調整基金繰入金などで45億9,239万7,000円を計上いたしております。
諸収入は、学校給食費徴収金などで73億5,678万4,000円を、市債は184億5,090万円を計上いたしております。
以上で、一般会計歳入予算総額は2,238億円で、歳出予算の見合い財源となっております。
次に、歳出についてご説明申し上げます。
議会費は、議会活動に必要な諸経費で10億1,895万2,000円を計上いたしております。
総務費は、174億1,492万円を計上いたしております。
民生費は、児童、高齢者等の福祉事業費などで916億5,205万8,000円を計上いたしております。
衛生費は、じん芥収集に要する経費などで176億9,498万4,000円を計上いたしております。
労働費は、勤労者支援に要する経費などで1億8,458万8,000円を計上いたしております。
農林水産業費は、農林水産業の経営の安定と基盤整備等に要する経費で32億370万8,000円を計上いたしております。
商工費は、
地域経済対策等に要する経費で64億5,614万9,000円を計上いたしております。
土木費は、234億4,411万1,000円を計上いたしております。
消防費は、防災対策に要する経費を含みまして79億7,630万8,000円を計上いたしております。
教育費は、218億552万8,000円を計上いたしております。
公債費は、226億3,537万8,000円を計上いたしております。
諸支出金は、公営企業費などで101億1,331万6,000円を、予備費は2億円を、それぞれ計上いたしております。
以上、一般会計歳出予算総額は2,238億円となっております。
次に、債務負担行為につきましては、地方債証券の共同発行により生ずる連帯債務等について、それぞれ債務を負担すべき期間及び限度額を定めるものでございます。
次に、地方債でございますが、令和5年度に借入れをいたします長期債184億5,090万円を、起債の目的ごとに区分し、それぞれ起債の方法、利率などを定めるものでございます。
その他、一時借入金の最高額は250億円、歳出予算の流用の範囲を定めております。
以上で、一般
会計予算の説明を終わります。
続きまして、特別
会計予算についてご説明申し上げます。
議案第2号、令和5年度姫路市卸売市場事業特別
会計予算は、管理費、施設整備費など、総額16億8,204万3,000円を計上いたしております。
その他、債務負担行為、地方債について定めております。
議案第3号、令和5年度姫路市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別
会計予算は、母子父子寡婦の福祉資金貸付事務に要する経費といたしまして、総額1億3,686万8,000円を計上いたしております。
議案第4号、令和5年度姫路市国民健康保険事業特別
会計予算は、医療給付費、後期高齢者支援金、介護納付金などの事業勘定と、家島診療所の施設管理費などの直営診療施設勘定を合わせまして、総額521億723万4,000円を計上いたしております。
議案第5号、令和5年度姫路市介護保険事業特別
会計予算は、保険給付費、地域支援事業費などで、総額462億9,654万8,000円を計上いたしております。
議案第6号、令和5年度姫路市後期高齢者医療事業特別
会計予算は、広域連合納付金、保健事業費などで、総額88億4,099万2,000円を計上いたしております。
議案第7号、令和5年度姫路市奨学学術振興事業特別
会計予算は、奨学事業、学術振興事業などに要する経費で、総額3,914万2,000円を計上いたしております。
議案第8号、令和5年度姫路市財政健全化調整特別
会計予算は、
特別会計等財政健全化調整基金積立金などで、総額7億6,139万7,000円を計上いたしております。
以上で、特別
会計予算の説明を終わります。
続きまして、各企業
会計予算についてご説明申し上げます。
議案第9号、令和5年度姫路市水道事業
会計予算についてご説明申し上げます。
収益的収入及び支出でございますが、収入につきましては125億5,363万4,000円を、支出につきましては106億6,749万9,000円を計上いたしております。
資本的収入及び支出につきましては、施設・設備の建設改良費などで82億5,513万8,000円の支出を見込んでおり、その財源といたしましては、企業債、補助金及び出資金等を予定いたしております。
その他、債務負担行為、企業債、一時借入金の限度額、予定支出の各項の経費の金額の流用、議会の議決を経なければ流用することのできない経費、他会計からの補助金、棚卸資産購入限度額について定めております。
次に、議案第10号、令和5年度姫路市都市開発整備事業
会計予算についてご説明申し上げます。
収益的収入及び支出でございますが、収入につきましては、えい地貸付等営業収益及び営業外収益で2億2,527万8,000円を、支出につきましては、土地売却原価、一般管理費等の営業費用及び営業外費用などを合わせまして9,963万7,000円を計上いたしております。
資本的収入及び支出でございますが、都市開発事業で436万7,000円の支出を見込んでおります。
その他、予定支出の各項の経費の金額の流用、議会の議決を経なければ流用することのできない経費について定めております。
次に、議案第11号、令和5年度姫路市下水道事業
会計予算についてご説明申し上げます。
下水道事業、コミュニティ・プラント事業及び集落排水事業を合わせました収益的収入及び支出でございますが、収入につきましては198億4,604万1,000円を、支出につきましては195億7,795万4,000円を計上いたしております。
資本的収入及び支出でございますが、支出につきましては施設・設備の建設改良費、企業債償還金などで186億6,929万8,000円の支出を見込んでおり、その財源といたしましては、企業債、補助金及び出資金等を予定いたしております。
その他、債務負担行為、企業債、一時借入金の限度額、予定支出の各項の経費の金額の流用、議会の議決を経なければ流用することのできない経費、他会計からの補助金、棚卸資産購入限度額について定めております。
以上をもちまして、令和5年度姫路市各
会計予算の説明を終わります。
続きまして、議案第12号、令和4年度姫路市一般会計
補正予算(第8回)についてご説明申し上げます。
歳入歳出予算の補正は2億6,660万4,000円の増額でございまして、補正後の予算規模は2,347億3,497万7,000円となっております。
それでは、歳出からご説明申し上げます。
民生費につきましては、新婚世帯に対する生活支援事業の申請件数増に対応するため、
少子化対策事業費に4,110万4,000円を計上いたしております。
衛生費につきましては、新型コロナウイルス感染者の増加に伴う医療費等の増に対応するため、
新型コロナウイルス感染症対策事業費に2億2,550万円を計上いたしております。
次に、歳入についてご説明申し上げます。
国庫支出金につきましては、歳出でご説明いたしました補助事業の財源として、制度に基づき計上いたしております。
繰越金につきましては、今回の補正に係る所要一般財源を補正しようとするものでございます。
次に、繰越明許費の補正についてご説明申し上げます。
街路事業費の地方街路整備事業費及び市単独事業費の一部の事業におきまして、本年度内に事業の完了見通しが得られないため、これを翌年度に繰り越して執行いたしたく、繰越しの予算措置をお願いするものでございます。
続きまして、議案第13号、令和4年度姫路市一般会計
補正予算(第9回)についてご説明申し上げます。
歳入歳出予算の補正は112億8,144万4,000円の増額でございまして、補正後の予算規模は2,460億1,642万1,000円となっております。
それでは、歳出からご説明申し上げます。
総務費につきましては、国・県支出金返還金に13億9,000万円を、基金の追加積立として、21世紀都市創造基金積立金に20億円を、指定管理者制度導入施設の光熱費高騰に対応するため、市民会館管理運営業務委託経費に540万円を、地区市民センター管理運営業務委託経費に1,260万円を、姫路キャスパホール管理運営業務委託経費に250万円をそれぞれ計上いたしております。
民生費につきましては、指定管理者制度導入施設の光熱費高騰に対応するため、すこやかセンター管理運営業務委託経費に1,050万円を、夢前福祉センター管理運営業務委託経費に360万円を、宿泊型児童館管理運営業務委託経費に370万円を、国の
補正予算に伴います補助事業費の増により、障害者援護事業費の法施行事務費に660万8,000円を、自立支援給付事務費に3,290万円を、福祉通園センター費の設備充実費に36万円を、私立施設特別保育事業費に6,380万円を、放課後児童健全育成事業費の私立施設助成事業費に36万円を、介護予防・生活支援事業費の増により、介護保険事業
特別会計繰出金に250万円をそれぞれ計上いたしております。
衛生費につきましては、コークス単価の増により、エコパークあぼし費の管理運営費に4,950万円を計上いたしております。
農林水産業費につきましては、国の
補正予算に伴います補助事業費の増により、強い水産業づくり推進事業費に5,765万円を、県営土地改良事業負担金に9,144万1,000円を、森林環境整備基金への積立金として1,600万円をそれぞれ計上いたしております。
商工費につきましては、
コロナ禍からの市内経済活性化に向け、
プレミアム付き商品券事業費に7億円を計上いたしております。
土木費につきましては、国の
補正予算等に伴います補助事業費の増により、
交通安全施設新設改良事業費に2,000万円を、子どもの移動経路安全対策事業費に1,550万円を、公園整備事業費に767万8,000円を、手柄山中央公園整備事業費に9億5,975万5,000円を、空き家対策事業費に1,140万4,000円を、上野住宅第2期建替整備事業費に2億5,900万円をそれぞれ計上いたしております。
また、国の補助不採択などにより、地方街路整備事業費4億2,000万円、街路事業費の市単独事業費5,000万円、県施行街路事業負担金の国庫補助事業負担金1億700万円、県単独事業負担金4,200万円をそれぞれ減額いたしております。
教育費につきましては、国の
補正予算に伴います補助事業費の増により、教育総務費では学校保健体育総務費5,037万5,000円を、小学校費では校舎整備事業費22億9,418万2,000円、屋内運動場整備事業費4億1,179万円、造成整備事業費5,007万9,000円、給食室整備事業費7,323万9,000円を、中学校費では校舎整備事業費6億4,750万1,000円、造成整備事業費5,804万9,000円を、幼稚園費では園舎整備事業費3,547万9,000円を、特別支援学校費では管理運営費90万円を、指定管理者制度導入施設の光熱費高騰に対応するため、社会体育施設管理費の管理運営業務委託経費に1,140万円をそれぞれ計上いたしております。
諸支出金につきましては、流域下水道事業等に要する経費の増により、下水道事業会計繰出金に5億4,469万4,000円を、財政健全化調整基金の積立金として、財政健全化調整
特別会計繰出金に20億円をそれぞれ計上いたしております。
次に、歳入についてご説明申し上げます。
国庫支出金、県支出金につきましては、歳出でご説明いたしました補助事業の財源として、制度に基づき計上いたしております。
分担金及び負担金につきましては、県営土地改良事業に伴う分担金を計上いたしております。
市債につきましては、事業の財源として制度に基づき計上いたしております。
繰入金につきましては、21世紀都市創造基金からの繰入金のほか、今回の補正に係る所要一般財源として財政調整基金繰入金を補正しようとするものでございます。
また、地方交付税につきましては、追加交付分等を増額するほか、繰越金につきましても、今回の補正に係る所要一般財源として補正しております。
次に、繰越明許費の補正は、地域施設等整備事業費など66事業につきまして、本年度内に事業の完了見通しが得られないため、これを翌年度に繰り越して執行いたしたく、繰越しの予算措置をお願いするものでございます。
また、地方債の補正は、今回の補正に係る借入限度額の変更をお願いしようとするものでございます。
続きまして、議案第14号、令和4年度姫路市介護保険事業
特別会計補正予算(第2回)についてご説明申し上げます。
歳入歳出予算の補正は2,000万円の増額で、補正後の予算規模は471億3,199万2,000円となっております。
歳出からご説明申し上げますと、
サービス利用者の増により、介護予防・生活支援
サービス事業費に2,000万円を計上いたしております。
次に、歳入についてご説明申し上げますと、国庫支出金、県支出金、支払基金交付金及び繰入金を制度に基づき計上いたしております。
続きまして、議案第15号、令和4年度姫路市財政健全化調整
特別会計補正予算(第1回)についてご説明申し上げます。
歳入歳出予算の補正は20億円の増額で、補正後の予算規模は24億7,045万2,000円となっております。
歳出からご説明申し上げますと、財政健全化調整基金の積立金として20億円を計上いたしております。
次に、歳入についてご説明申し上げますと、一般会計からの繰入金を計上いたしております。
最後に、議案第16号、令和4年度姫路市下水道事業会計
補正予算(第2回)についてご説明申し上げます。
収益的収入及び支出の補正でございますが、支出につきましては、流域下水道等の維持管理経費の増により、下水道事業費用の営業費用を5億9,916万5,000円増額いたしており、補正後の予算額は200億7,430万4,000円となっております。
収入につきましては、下水道事業収益の営業外収益を5億4,469万4,000円増額いたしており、補正後の予算額は203億5,399万円となっております。
以上、簡単ではございますが、令和5年度予算並びに本年度
補正予算の説明を終わります。
何とぞよろしくご審議いただき、原案にご議決賜りますようお願い申し上げます。
以上でございます。
○
宮本吉秀 議長
和田副市長。
◎和田達也 副市長 (登壇)
引き続きまして、私から、一般議案並びに報告案件についてご説明申し上げます。
議案第17号、(仮称)道の駅姫路整備運営事業者審査委員会条例につきましては、市長の附属機関として、(仮称)道の駅姫路整備運営事業に係る契約候補者の選定に関する事項について審議、審査するための(仮称)道の駅姫路整備運営事業者審査委員会を設置しようとするものでございます。
議案第18号、姫路市国民健康保険条例の一部を改正する条例につきましては、国民健康保険の被保険者が出産した場合に支給する出産育児一時金の額を42万円から50万円に引き上げるとともに、国民健康保険料の軽減の対象となる非自発的失業者であることを確認するための書類に雇用保険受給資格通知を追加しようとするものでございます。
議案第19号、姫路市福祉医療費助成条例の一部を改正する条例につきましては、こども等医療費の支給対象者の年齢の上限を15歳から18歳に引き上げるとともに、乳幼児及び子ども等並びに生計を維持する子が3人以上ある世帯の子ども等については、保護者の所得にかかわらず医療費を支給しようとするものでございます。
議案第20号、姫路市指定障害児通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、厚生労働省令が改正され、指定児童発達支援事業者の安全計画の策定義務、自動車を運行する場合の障害児の所在確認の義務が設けられたほか、親権者による懲戒に係る権限の濫用を禁止する規定の廃止等の規定整備が行われたことに伴い、省令と同様の改正をしようとするものでございます。
議案第21号、姫路市旅館業法施行条例の一部を改正する条例につきましては、博物館法の改正に伴う規定整理をしようとするものでございます。
議案第22号、姫路市保健所使用料及び手数料徴収条例の一部を改正する条例につきましては、姫路市食肉衛生検査センターにおいて検査した牛肉の輸出が開始されたことにより、屠畜検査に係る処理頭数が増加し、事務処理に要する経費が増加したため、当該検査に係る手数料を引き上げようとするものでございます。
議案第23号、姫路市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、厚生労働省令が改正され、放課後児童健全育成事業者の安全計画及び業務継続計画の策定義務、自動車を運行する場合の利用者の所在確認の義務が設けられたほか必要な規定整備が行われたことに伴い、省令と同様の改正をしようとするものでございます。
議案第24号、姫路市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、厚生労働省令が改正され、児童福祉施設の安全計画及び業務継続計画の策定義務、自動車を運行する場合の児童の所在確認の義務が設けられたほか、親権者による懲戒に係る権限の濫用を禁止する規定の廃止等の規定整備が行われたことに伴い、省令と同様の改正をしようとするものでございます。
議案第25号、姫路市子ども・子育て会議条例の一部を改正する条例につきましては、子ども・
子育て支援法の改正に伴う規定整理をしようとするものでございます。
議案第26号、姫路市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、内閣府令が改正され、親権者による懲戒に係る権限の濫用を禁止する規定が廃止されたことに伴い、府令と同様の改正をするほか、規定整理をしようとするものでございます。
議案第27号、姫路市幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、内閣府・文部科学省・厚生労働省令が改正され、幼保連携型認定こども園の業務継続計画の策定義務が設けられたほか、親権者による懲戒に係る権限の濫用を禁止する規定の廃止等の規定整備が行われたことに伴い、同令と同様の改正をしようとするものでございます。
議案第28号、姫路市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、厚生労働省令が改正され、家庭的保育事業者等の安全計画の策定義務、自動車を運行する場合の利用乳幼児の所在確認の義務が設けられたほか、親権者による懲戒に係る権限の濫用を禁止する規定の廃止等の規定整備が行われたことに伴い、省令と同様の改正をしようとするものでございます。
議案第29号、姫路市幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定の要件を定める条例の一部を改正する条例につきましては、内閣府・文部科学省・厚生労働省告示が改正され、幼保連携型認定こども園以外の認定こども園が自動車を運行する場合の子どもの所在確認の義務が設けられたほか、必要な規定整備が行われたことに伴い、当該告示と同様の改正をしようとするものでございます。
議案第30号、姫路市立幼保連携型認定こども園条例等の一部を改正する条例につきましては、令和6年4月から姫路市立大塩保育所及び姫路市立大塩幼稚園を統合し、幼保連携型認定こども園として姫路市立大塩こども園を設置するほか、規定整理をしようとするものでございます。
議案第31号、姫路市ホテル等の建築等の適正化に関する条例の一部を改正する条例につきましては、博物館法の改正に伴う規定整理をしようとするものでございます。
議案第32号、姫路市建築確認申請手数料等徴収条例の一部を改正する条例につきましては、建築基準法の改正により既存建築物の省エネ改修における容積率算定の特例認定及び高さ制限等の特例許可が新設されること並びに建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令の改正に伴う低炭素建築物新築等計画の認定及び建築物エネルギー消費性能向上計画の認定に係る誘導仕様基準が新設されることに伴い、これらの事務に関する手数料を定めるほか、規定整理をしようとするものでございます。
議案第33号、姫路市営住宅管理条例の一部を改正する条例につきましては、姫路市営手柄住宅を廃止しようとするものでございます。
議案第34号、姫路市下水道条例の一部を改正する条例につきましては、前処理場処理汚水に係る公共下水道使用料を引き上げるとともに、当該引上げに伴う激変緩和措置を令和8年度末まで講じようとするものでございます。
議案第35号、姫路市消防団条例の一部を改正する条例につきましては、消防団員の出動手当について、国の非常勤消防団員の報酬等の基準を踏まえ増額しようとするものでございます。
議案第36号及び第37号は、いずれも契約の締結についてでございます。
議案第36号は、姫路市営市川住宅(第3期)高層建替(電気)工事について、契約金額2億2,242万円をもって栄藤電気株式会社と、議案第37号は、姫路市営市川住宅(第3期)高層建替(機械)工事について、契約金額3億1,130万円をもって高見設備株式会社と、それぞれ請負契約を締結しようとするものでございます。
議案第38号、包括
外部監査契約の締結につきましては、公認会計士の合田幹孝氏と監査の実施及び監査結果に関する報告を内容とする包括
外部監査契約を締結しようとするものでございます。
議案第39号、土地改良事業の計画の概要を定めることにつきましては、飾東町豊国において実施いたします皿池の整備に係る土地改良事業の計画の概要について定めようとするものでございます。
議案第40号、市道路線の認定及び廃止につきましては、37路線を市道として認定するとともに、12路線を路線認定替え等により廃止しようとするものでございます。
議案第41号、辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画の変更につきましては、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律に基づき、家島辺地において老朽化した老人福祉センターの建て替え並びに家島浄化センターの修繕及び改築に係る計画期間を令和6年度まで延長するため、公共的施設の総合的な整備に関する計画を変更しようとするものでございます。
報告第1号から報告第8号までは、いずれも専決処分の報告についてでございまして、市長の専決処分事項に関する条例の規定に基づき、法律上市の義務に属する損害賠償額の決定及び市営住宅の管理上必要な訴えの提起について専決処分いたしましたので、そのご報告をするものでございます。
報告第9号は、障害児通所給付費及び介護給付費の返還金及び加算金の滞納に係る督促処分について、これを不服とする被処分者からの審査請求を却下したことにつき、地方自治法の規定に基づき、ご報告するものでございます。
以上で、一般議案並びに報告案件の説明を終わります。
何とぞよろしくご審議いただきまして、原案にご議決賜りますようお願い申し上げます。
○
宮本吉秀 議長
提案理由の説明は終わりました。
以上で本日の日程は終了しました。
お諮りします。
明日21日から3月1日までの9日間は、議案調査等のため休会したいと思います。
これにご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○
宮本吉秀 議長
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
次の本会議は、3月2日午前10時から再開します。
本日はこれで散会します。
どうもありがとうございました。
午前11時42分散会
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地方自治法第123条第2項により署名する。
姫路市議会議長 宮 本 吉 秀
会議録署名議員 白 井 義 一
同 井 上 太 良
同 妻 鹿 幸 二...